■■■Team MAXSPEED_ResultS■■■

2011/08/05〜08/06
FIA ALTERNATIVE ENERGIES CUP ソーラーカーレース鈴鹿2011
   (鈴鹿サーキット国際レーシングコース@三重県鈴鹿市)
■■ 5時間耐久レース・CHALLENGEクラス
■■■■ 5時間耐久    総合03位 / CHAクラス優勝 / 56周 / 5:01'57.628
■■■■ ミツバ賞受賞

  チャレンジクラス3連覇を達成したので 指令室の裏側をレポートします。
  2011年は大会が大きく変わり、4時間×2ヒート=8時間耐久から、5時間×1ヒート=5時間耐久になりました。
  新しい大会で応援してくださる 皆様の参考になれば幸いです。
▼大会前
 5時間耐久に変更されるので、先ずは適当な日射で、エネルギー収支と
 目標ラップタイムを計算してみました。

 5時間耐久に変更なるとのアナウンス以外、タイムスケジュールなどが
 分からないため、とりあえず、12時スタートと13時スタートの2種類で
 計算してみました。

 昨年までの8時間耐久エネルギーマネジメントはこんな感じ。
  1ヒートでバッテリを20%残し
         

  甲羅干し充電で80%まで回復
         

  2ヒートで0%まで使う
 1ヒート4時間あたりバッテリの80%+発電エネルギーで走っていましたが
 5時間耐久になると、バッテリ100%+発電エネルギーで走ることになります。

 12時スタートだと、確実にペースアップします。
 13時スタートだと、例年並みくらいか? 
 ペースアップには、タイヤ等いろいろ
 不安要素があるので、13時スタートに
 ならないかな?と思っていましたが
 発表されたタイムスケジュールは
 やっぱり、12時スタートでした。

 ペースアップに
 対応しなければなりません。
 一番心配なのはタイヤです。
 祈ってパンクしないなら、どんだけでも祈りますが、現実を見なければ
 なりません。タイヤそのものには、手を入れられないので、もしもの時の
 ために、タイヤ交換を素早く行う準備をしなくてはなりません。
 後はカツカレーを食し、キリン一番搾りを飲み、女神様に祈ります。
 その他は・・・特に有りませんけど何か?

▼2010→2011年の変更点
  ・タイヤ交換用エアインパクト、特性ソケットなどタイヤ交換グッズの準備
  ・エアツリー(タイヤ交換用エアインパクトの配管)の準備
  ・神様、仏様、チャンカレ様
   チャンピオンカレーが用意できず、チャンカレさきイカで
   代用したことが、少し心残りですけど・・・。
  ・チームのバッテリ屋が自動車業界の輪番操業により
   決勝当日欠席(マイナス要素じゃないか)

 5時間耐久になって荷物が減るかと思いましたが、確実に増えています。
 減ったのは人力水噴霧器くらいか?
 技術的には・・・特に有りませんけど何か?
▼目標
 当然!?チャレンジクラス優勝3連覇と総合3位です。
 周回数は天気と関係してくるので、天気を調べます。天気図をみると
 太平洋高気圧の頑張りが足りず、妙な等圧線になりそうです。
 大気が不安定で、晴れるけど、時折厚い雲が発生すると予想しました。

 5時間になったので2億周走りたかったのですが、この天気なら、
 5分18秒のラップで57周が現実的っぽいです。これでも昨年までの
 1ヒート4時間で46周ペースよりも、速いです。
 何よりチャレンジクラス3連覇と総合3位のためには、ノーミス・ノートラブルで走りきることです。
 明確な目標と練りに錬った戦略を携えて、いざ、鈴鹿サーキットです。
 昨年の優勝のおかげで今年も個室ピット(1区画1チーム)が頂けました。
 素晴らしいです♪ だから荷物が増え続けているみたいですが・・・。
▼車検・フリー走行(予選)
 車検は(雨に降られた以外は)特に
 問題なく通過しました。

 フリー走行は予選も兼ねるので
 最初にタイムアタックを行いました。
 4分34秒と、マシンベストを更新し
 4位のポジションを獲得し
 残り時間はデータ取りに充てました。
 昨年の本戦からつづく積算計の不安は、試走会、フリー走行をこなしても
 解消されませんでした。根本的な解決には至りませんでしたが、何とか
 誤魔化す術は見つかったので、本戦はこれで臨むこととしました。
 淡々としていますけど・・・何か?
 
 金曜日のスケジュール終了後
 エアツリーによるタイヤ交換の練習も行いました。
 参考タイムとしてエアツリー無しでは10分くらいはかかるとのことです。
 エアツリー組み立て後、作業内容の確認程度で
 とりあえずやってみると・・・6分もかかりました。(・_・;)あわわわ
 芦屋大学では40秒でも遅いと言われるそうで、アドバイスを頂き、作業手順を話し合ってやってみると
 3分まで短縮できました。もうちょっと作業手順に工夫を入れてやってみると、今度は2分でできました。
 スパッツカバーに手間取るので、これを何とかすれば、1分30秒くらいまでは
 持って行けそうです?車体を上げるジャッキが人力油圧であり、芦屋大学の
 ようにエアでは無いので、こんなものでしょう?そもそも
 レース中にタイヤ交換をする設計では無いですし・・・言い訳ですけど何か?

 たくさん練習したいところですが、ホイールナットはアルミ製なので、本番前に
 エアインパクトでゴリゴリやりたくないので、この辺で終わりにしました。ただ、
 タイヤ担当者にはスパッツカバー取り外し・取り付け1,000本ノックが監督から
 言い渡されたとか???
 今日初めてで10分→6分→3分→2分、上出来ということにしておいてください。
▼決勝
 目標周回数:57周◇ターゲットタイム:5分18秒
 スタートドライバーへの指示は「好きに走って良い」こんな指示を出したのは
 初めてです(笑)一応、ターゲットタイムは伝えましたが、スタートポジションは
 セカンドローで、フロントローの2台はスーパードリームです。
 気にしなくても前は空き、スタート直後は気持ちよく走れそうなので、先ずは
 好きに走って貰うことにしました。 ここでケチったところで・・・d(ゝc_,・*)ねっ

 12:00にシグナルはブラックアウト、スタートドライバーは期待に応え
 5分10秒を切るハイペースでラップを刻み、チャレンジクラス1位を快走します。
スタートでは波乱があり、
紀北工業高等学校生産技術部が
まさかのピットスタート。

何しているんすかー!Y下先生!!!

事前情報で一番警戒していた
チームだけに残念です。
ちゃんと勝負して勝ちたかったです。
 さて、話を戻すと、初めは3周くらいで普通に戻そうとも
 思いましたが、あんまり楽しそうなので5周まで引っ張りました。
 いいかげん現実に戻らないといけないので、
 6周目からのペースをターゲットタイムの5分18秒に戻しました。

 ところが、スタート30分を迎え、7周目に入ったあたりから
 厚い雲が太陽を遮り始めました。
 予想どおりと言えば予想どおりなんですが・・・。
 どこまで我慢できるかの勝負になってきました。
 雲は地上付近と上層で流れが違い、どう動くやら?
 我慢、我慢、我慢で5分20秒台で走って貰います。

 2位以下がラップタイムを落とし始めた14周目、差も60秒以上
 あったので、ついに心が折れ、5分30秒の指示に変えます。

 15周目にラップタイムは落ちるが、急に雲が晴れてくれ、あたりに
 強い影が確認できるようになると直ぐに指示を元に戻しました。

 その後は、どうやら走りのツボが5分22秒らしく
 このあたりでラップを刻み続けることとなります。
 スタート2時間30分を迎えたあたりから
 再び雲が太陽を遮ります。

 ここも我慢でペースはそのままで、とりあえずピットインして
 ドライバーチェンジを行うこととしました。

 さて、ドライバーが変わったからと言って晴れるわけではなく
 雲は相変わらずです。時間はかかりますが、あの雲は必ず抜ける
 と予想し、我慢してペースを維持します。

 スタート2時間50分が経過した頃、なんとか雲が抜けてくれ、再び太陽が
 光をそそぎます。その後は淡々とラップを刻み、レースも残り1時間となり、
 後続との差をどうやってコントロールしようかと考えていた矢先のことです。

 90秒以上の差で2位を走行中の堺市立堺高等学校科学部が
 緊急ピットイン!(O_O ) 「え」 !!右フロントのスパッツカバーを外して
 何か確認しています?詳しい事情は分かりませんが?
 予定外のピットインで、2位を死守したものの1分近いロスになります。
 これで2位に2分以上の差をつけることができました。

 終盤、2位以下のチームのスパートに備え、多少差を広げておこうと
 思いましたが、これでクルージングに切り替えです。
 ちょっと話がそれますが、レース運営上はもちろん、ピットでモニターに向かう
 指令室にとっては、ピットウォールは重要になります。ピットウォールは、単に
 サインボードを出すだけではなく、ライバルの状況を確かめ、タイム差を逐一
 チェックし、指令室とやりとりをしています。

 今年から5時間耐久の一発勝負、ライバルとの実力も拮抗しており、戦略上
 タイム差は重要になります。そんなわけで?ピットウォールも年々充実し、今
 ではテントを張り、モニターを2台も持ち込んでいます。

 ベテラン二人でモニターのセクタータイムをチェックしながら、指令室に有益な
 情報をフィードバックしてくれます。ピット内でぬくぬくとしている指令室と違い
 ピットウォールで5時間 戦い続ける二人には脱帽ものです。

 さて、昨年までのレースなら、エネルギーに余裕が有るのでペースアップ
 しますが、今年からは5時間耐久のため、タイヤが不安でなりません。
 57周は諦め、タイヤ温存と、電圧が落ちてきたので、無理にタイムをを
 維持することなく、電圧なりのペースとしました。

 後続の表彰台争いは熾烈で堺市立堺高等学校科学部と
 柏会のデッドヒートに、スタートで出遅れた
 紀北工業高等学校生産技術部が絡んできました。 

 誰が呼んだか?チャレンジ神4(※)による争いです。
 ラスト30分に日射が落ち、再び太陽が顔を出すことが無かったことが
 最後のドラマを演出することになります。

 この争いをしり目に、当チームはクルージングのまま
 優勝のチェッカーフラッグを受け、3連覇達成です♪♪♪

 表彰台争いは最後の最後で、堺市立堺高等学校科学部がバッテリー切れの
 ところを、柏会が躱して2位と3位が入れ替わり、紀北工業高等学校生産
 技術部は3秒差まで迫るも惜しくも表彰台には届かずという結果になりました。

 当チームは最後におまけがあって、総合3位を走っていたDREAMクラスの
 大阪工業大学 Team REGALIAを躱し総合3位に入りました。

チャレンジクラス結果
優勝 Team MAXSPEED Flat Out 56周 5:01'57.628
2位 柏会 MUSASHI 56周 5:04'47.866
3位 堺市立堺高等学校科学部 SCIENCE 711 56周 5:05'30.663
4位 紀北工業高等学校生産技術部 KIHOKU SOLAR 56周 5:05'33.702

 チャレンジ神4(※)健在です。

    ※近年のチャレンジクラス表彰台を独占する4チーム     
2006 2007 2008 2009 2010 2011
優勝 柏会 紀北工 柏会 MAXSPEED MAXSPEED MAXSPEED
2位 堺市工 柏会 堺市工 紀北工 堺市高 柏会
3位 紀北工 堺市工 紀北工 堺市工 柏会 堺市高
4位  長野工 長野工 MAXSPEED 柏会 バカボンズ 紀北工
   Flat Out 走行データ
  消費:4,523Wh
  時間:5時間01分57秒628
  周回:56周
  平均ラップタイム:5分24秒
  平均消費:80.8Wh
 終わってみれば、チャレンジクラス3連覇と総合3位の目標を達成できました。

 ドライバーチェンジのピットイン以外は一度も1位を譲らず
 2位以下との差を完全にコントロールし、ノーミス・ノートラブル
 最小限の差で優勝という、完璧なレースができました。
 タイム差以上の手ごたえを感じた完璧なレースです。
 
 まぁ、反省はいくつかありますが・・・。

 3連覇の余韻に浸っているつもりは無かったのですが
 撤収GPはクラスチャンピオン3台の争いでした・・・苦笑
 ガレージに引き上げた後は祝勝会♪ 
 この日程で唯一良いと感じたことか(笑
▼大会後
 5時間耐久に変更になって何がどう変わったのか?
 レース後に祝勝会を開けたことは別として。

 レースで使ったエネルギーを、バッテリーと発電に分けてまとめると
 2010年大会のバッテリー:発電の比 3.8:6.2に対し
 2011年大会は5.9:4.1でした。
 8時間耐久で雨が降った2009年大会を除くと、
 バッテリー:発電の比は概ね4:6程度です。
 5時間耐久ではそれが逆転した格好です。

 全エネルギーに対する発電の割合が、8時間耐久の6割から、
 5時間耐久で4割に減ったことになります。
  ※あくまでチャレンジクラスTeam MAXSPEEDのFlat Outのデータであり
   他チーム、他クラスでは事情が異なることと思います。


 これをどう受け止めればよいか?良く分かりません?
 ただ、鈴鹿サーキットでソーラーカーレースを続けたいのは確かです。
 ▼おわりに
  今年"も"チャレンジクラスで優勝し、3連覇を達成することができました。
  そして総合でも3位に入ることができました。
  何よりノーミス・ノートラブルでレースを終えることが出来、この上ない
  達成感を味わうことができました。
  ご支援してくださった皆さま様、応援してくださった皆さま、全ての皆さまに
  感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございます。

  来年"も"チャレンジクラスで優勝し4連覇を達成したいと思いますので
  今後ともご支援、ご声援、よろしくお願いいたします。
以上、今年も参謀司令のレポートと共にお送りしました。(み)
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